FreeStyleWiki 入門1Prの変更点

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{{category プレゼン}}
!目次
{{outline}}
!!!はじめに
!!講習の順番
+wiki とは
+ページ作成
+運用について
+活用法
+FreeStyleWiki のインストール
+維持管理のノウハウや考え方
'''多少のHTMLの知識が必要'''

!!!ユーザ権限とこのテキストの構成

*FreeStyleWiki に接する立場は4種類
*権限のない順番に、

+ノンユーザ(非ログインユーザ)
+一般ユーザ
+管理者
+設置者

*講習もこの順番

!!!wiki とは

!!wiki のはじまり
:wiki:「ブラウザでWebサーバ上のwebページを書き換えるシステムの一種である。」
*元々の語源はハワイ語の「Wiki Wiki(早い)」
*簡単な命令
*HTMLに自動に変換

!!!wiki の特徴
+ネット環境があればページ作成や更新が容易
+細かい HTML を記述しなくてもよい
+各ページどうしのリンクが容易
**互いに連携した文書を作りやすい
+サイト全体が階層的な構造にならない

!!!wiki の種類
,名称,使用言語,開発国,日本語対応,特徴/備考
,WikiWikiWeb,Perl,アメリカ,不明,オリジナル
,FreeStyleWiki,Perl,日本,◎, 
,MediaWiki,PHP,アメリカ,◎,ウィキペディアなど
,Hiki,Ruby,日本,◎, 
,YukiWiki,Perl,日本,◎,結城浩さんが開発
,PukiWiki,PHP,日本,◎,YukiWikiのPHP移植版から始まり現在独自に

!!!Wikiの無料レンタルサービス
* @Wiki
**http://atwiki.jp/
* MyWiki
**http://mywiki.jp/
* livedoor Wiki
**http://wiki.livedoor.com/
* FSWiki.com
**http://fswiki.com/

!!wiki の記述例
 wiki は基本的にテキストで記述して保存、ブラウザから呼び出された時点で wiki システムが HTML に変換して表示します。
 記述の仕方は「wiki 文法」と呼ばれる決まった形式ですが、システムごとの「方言」があります。多くは行の先頭の一文字目に専用の記号を記述するものですが、HTMLのように文字を囲む形式もあります。次の例は囲む形式です。
!!!wiki の記述例

!保存される wiki 構文

 '''ウィキ''' ('''Wiki''') あるいは'''ウィキウィキ''' ('''WikiWiki''') とは、
  [[ウェブブラウザ]]を利用してWWWサーバ上の[[ハイパーテキスト]]文書を
 書き換えるシステムの一種である。

!変換されて送り出されるHTML
   ↓

 <p><strong>ウィキ</strong> (<strong>Wiki</strong>) 
 あるいは<strong>ウィキウィキ</strong> (<strong>WikiWiki</strong>) とは、
 <a href="/wiki/ウェブブラウザ" title="ウェブブラウザ">ウェブブラウザ</a>
 を利用してWWWサーバ上の<a href="/wiki/ハイパーテキスト" title="ハイパーテキスト">
 ハイパーテキスト</a>文書を書き換えるシステムの一種である。</p>

!実際の表示
!!!実際の表示

'''ウィキ''' ('''Wiki''') あるいは'''ウィキウィキ''' ('''WikiWiki''') とは、
[[ウェブブラウザ|ウェブブラウザ]]を利用してWWWサーバ上の[[ハイパーテキスト|ハイパーテキスト]]文書を
書き換えるシステムの一種である。

※例文はウィキペディアからいただいています。
!!!wiki に向くサイト

!!wiki に向くサイト・向かないサイト

 以上のような wiki のシステムですが、向き不向きがあります。ポイントを押さえて活用すると絶大な威力を発揮しますが、場合によっては必要のない多くの苦労をしたり、できないことを求めてしまうことになります。

 基本的に、wiki とは、HTML の自由度をかなり奪った限られた中で、記述を簡便にしたものです。したがって「表現」をするにはかなり貧弱です。しかし、HTMLの基本的な構造は押さえていますので、きちんとした構造的な文書は簡単に記述できます。これらから以下のように考えられます。

!wiki に向くサイト

*あるテーマに沿った様々な内容の解説(ゲーム攻略サイト・アイテム紹介、辞書・事典)
*あるテーマに沿った解説
**ゲーム攻略サイト・アイテム紹介、辞書・事典
*ディジタル作品の保存・公開場所
*掲示板まとめサイト
*レシピ集
*(ログインユーザのみ閲覧できるようにして)企画途中のアイディア、懸案事項などを列挙する社内サイト
*企画途中のアイディア、懸案事項などを列挙する社内サイト
*記録を淡々と追加していくサイト
*とにかく簡単にお知らせ的なサイトを立ち上げたい。更新やページの追加がラクで見栄えもそこそこ整っていればいいというサイト
*ファイル添付機能を使ったファイル置き場サイト
**無料の wiki サービスを借りる場合は、ファイル添付ができなかったり、拡張子に制限がある、容量が少ないなど、あまり向かない。
*単なる個人メモやオンラインのブックマーク
*大きな組織サイトの「お知らせ」部分のみのような一部の機能を独立させたサイト
*単なる個人メモ・オンラインのブックマーク
*大きな組織サイトの「お知らせ」部分のみ

つまりネタを貯め込むタイプのサイト。頻繁に更新があったり、作成に複数の人間が関わったりする。それぞれの項目は独立していて、順序や上下の構造がないものが wiki に向くと言えます。
!!!wiki に向かないサイト

!wiki に向かないサイト

*デザインに凝ったり、厳密なフォント指定などを要求するサイト
*全体の構造にハッキリとした上下の属性などがあり、ページごとに差別化したいサイト
*デザインに凝ったサイト
*ページごとに差別化したいサイト
*Flash その他の技術を駆使するサイト
*会員の属性を細かく分けて権限を管理したいサイト(このような使い方は Xoops がお薦め。FreeStyleWikiでは、ノンユーザ(ログイン無し)、一般ユーザ、管理者の3段階のみ)
*元々CGIが許可されていないサーバ領域(wiki はできません)
*会員の属性を細かく分けて権限を管理したいサイト
**→Xoops がお薦め
*元々CGIが許可されていない
*買い物カゴ機能など特殊な機能を持つサイト
*大きな組織の全体を全て賄うサイト
*PVの多いサイト(特に FreeStyleWiki はサーバ負荷が大きくなる)
*PVの多いサイト

 wiki のことを余りよく知らないけど、今ある自分のサイトを wiki に置き換えたらどうなるだろう……という発想では失敗します。wiki のイメージがある程度有り、これなら wiki が向くと分かった時にうまくいきます。
!!!wiki と 他の CMS

!!wiki と 他の CMS
*wiki も CMSの一つ
**blog、Xoopsはデータベースが必要
**FreeStyleWikiは不必要
*各システムの特徴を考慮して、目的に沿ったCMSの選択を

 wiki も CMS(Contents Management System)の一つといえます。

 CMSとは、ウェブサイト作成時に、直接HTMLを記述してウェブページを作成するのではなく、サイト構築をソフトウェアで自動的に行なうようにしたものをいいます。一般的なものとしては blog があります。blogは、日々の日記などを記述するとトップページに自動的に挿入されるとともに、カテゴリーや月ごとなどに分類されます。また Xoops などのように、最初から全体を3列、上部と下部に分け、様々な要素を配置していくような複雑なシステムもあります。どちらも Perl や PHP などの言語と共にデータベースが必要です。

 これに対して wiki はデータベースが不要なものが多く、FreeStyleWiki もデータベースを必要としません。それによって、要求されるサーバスペックや設置者の技術が低くなり、インストールが簡単ですぐに使い始められるという利点があります。ずいぶん安くなったとはいえ、データベースが使用できるレンタルサーバは値段が高いことを考えると、手軽に設置できる wiki は重宝です。また blog は「日付」という大きなファクターに縛られ、「時系列」である構造が求められます。カテゴリー分けをしてもそれらは時系列に並びます。wiki は各ページの関係は同等です(それゆえにトップページが余り意味をなさないことが多くなります)。あるページを編集したことで他のページに影響が及ぶことは殆どありません。

 これらの各システムの特徴を考慮して、目的のサイトがどういった CMS を使うと簡単に更新ができるのか選択すると良いでしょう。wiki は様々な場面で役に立つと思います。

!!!FreeStyleWikiの特徴

 FreeStyleWiki とは、たけぞうこと竹添 直樹氏の開発した「wiki クローン」です。
 他のwikiシステムに対するFreeStyleWikiの特徴を、インストール直後のFrontPageに表示されるテンプレートを参考にまとめてみます。

*プラグインによる拡張が容易
*PerlによるCGIが動作するサーバであればほぼ設置可能
*mod_perlでも動作可能
*ファイルの添付が可能
*PDFの生成が可能
*キーワードによる自動リンク機能
*tDiaryのテーマを使用可能
*簡単なユーザ認証機能
*GNU GPLライセンスのフリーソフトウェア
*Farm と呼ばれる「子wiki」、「孫wiki」を容易に作ることが可能

一つ一つについては、追々述べることにします。今のところ、ああそうですかぐらいに思っていてください。


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